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02 帚木(明融臨模本)


光る源氏 十七歳夏の参議(宰相)兼近衛中将時代の物語

この帖の主な登場人物
登場人物読み呼称備考
光る源氏 ひかるげんじ 光る源氏
中将

客人
十七歳
参議兼近衛中将
頭中将 とうのちゅうじょう 宮腹の中将

中将
中将の君
頭の君
主人公の義兄
妻葵の上の同母兄
左馬頭 さまのかみ 左馬頭
馬頭
左馬寮の長官
藤式部丞 とうしきぶのじょう 藤式部丞
式部
藤原の某
式部省の三等官
指食いの女 ゆびくいのおんな

正身
さがな者
浮気な女 うわきなおんな
内気な女 うちきなおんな 常夏 のちの夕顔
頭中将との間に娘(玉鬘)をもうける
博士の娘 はかせのむすめ さかし人
紀伊守 きいのかみ 紀伊守
主人

朝臣
伊予介の子
空蝉の継子
空蝉 うつせみ 姉なる人
姉君
いもうと
女君

継母
紀伊守の継母
小君の姉
伊予介の後妻
故中納言兼衛門督の娘
小君 こぎみ 中納言の子
小君
故中納言兼衛門督の子
空蝉の弟

中川の皐月の水に人似たり
かたればむせびよればわななく  (晶子)

第一章 雨夜の品定めの物語

目次 和歌

第一段 長雨の時節

第二段 宮中の宿直所、光る源氏と頭中将

第三段 左馬頭、藤式部丞ら女性談義に加わる

第四段 女性論、左馬頭の結論

第二章 女性体験談

目次 和歌

第一段 女性体験談(左馬頭、嫉妬深い女の物語)
手を折りてあひ見しことを数ふれば
これひとつやは君が憂きふし
憂きふしを心ひとつに数へきて
こや君が手を別るべきをり

第二段 左馬頭の体験談(浮気な女の物語)
琴の音も月もえならぬ宿ながら
つれなき人をひきやとめける
木枯に吹きあはすめる笛の音を
ひきとどむべき言の葉ぞなき

第三段 頭中将の体験談(常夏の女の物語)
山がつの垣ほ荒るとも折々に
あはれはかけよ撫子の露
咲きまじる色はいづれと分かねども
なほ 常夏にしくものぞなき
うち払ふ袖も露けき常夏に
あらし吹きそふ秋も来にけり

第四段 式部丞の体験談(畏れ多い女の物語)
ささがにのふるまひしるき夕暮れに
ひるま過ぐせといふがあやなさ
逢ふことの夜をし隔てぬ仲ならば
ひる間も何かまばゆからまし

第三章 空蝉の物語

目次 和歌

第一段 天気晴れる

第二段 紀伊守邸への方違へ

第三段 空蝉の寝所に忍び込む
つれなきを恨みも果てぬしののめに
とりあへぬまでおどろかすらむ
身の憂さを嘆くにあかで明くる夜は
とり重ねてぞ音もなかれける

第四段 それから数日後
見し夢を逢ふ夜ありやと嘆くまに
目さへあはでぞころも経にける
帚木の心を知らで園原の
道にあやなく惑ひぬるかな
数ならぬ伏屋に生ふる名の憂さに
あるにもあらず消ゆる帚木
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